今回のアジア友好の旅で、一番私の心に衝撃だったのは、日本ではまずみることのないような子どもたちの姿だった。
フィリピンに着いたその日/コンコン…コンコン…/音のするほうへ 目を向けた/車の外で すぐ脇で/炎天下の中 眉をしかめつつ/小さな 小さな子どもが/薄汚れた商品を手に/じっとこちらを 見つめている/この子との間にある距離は/商品を買ってあげることで 縮まりはしない
地元の屋台に行く途中/突然 右手を握られた/振り払うよりも前に/その小さな手は 離れた/無視して 相手にしないこと…/そうすることしか できなかった
タイのギラギラと照りつける太陽のなか/昼食のため入った 水上レストラン/ここでも 子どもはりっぱな働き手/カキ氷を求める子どもの客に/慣れた手つきで ココナッツを捌き/対応したのも 幼い子ども
タイとカンボジアの国境では/特に警戒するようにと言われ/かばん握り締め/恐る恐る 歩みをすすめた/すぐ横には 日差し避けに/大きな傘を広げ 付いてくる子ども/濁った水の入ったコップを揺らしながら/目で訴えかける子ども
ベトナムとの国境近くの カンボジアの水上の街/一人の少年が 機敏な動きで/舵取りの手伝いをしていた/強いまなざしを持つ少年の目には/何が映っていたのだろう/水面は 日差しを受けて/キラキラと輝いていた
観光客相手に 商売する子どもたち/バスに戻ろうとする私たちに付いてきた 本当に小さな子どもたち
漠然と、私に何ができるだろう?と、考えてしまった。私が考えているような幸せでいることが、彼らにとって幸せだとは限らないことは分かっている。とはいえ、充分に教育を受けることもなく育ち、社会の底辺で生きている子どもを見ていると、私に何ができるのか、何かできないかと考える。実際、私にできることは微々たるものだが、それでも最低限、思考停止にならないように、彼らの生活を苦しめるような生活を、私自身がしないように、自分にできることをしていこうと思う。
共に笑い合い、同じ空間・時を過ごした仲間たち、貴重な機会を与えてくださった波多野三郎さん・一恵さん、そしていつも見守ってくれる大切な家族…総じて今回の旅を支えて下さった皆様への深い感謝を込めて。