
今回の写真はタイ王国で撮ったものです。やはり三三〜三四年年前ぐらいの写真です。
当時、タイの王立チュランロンコン大学の経済学部と、文化交流を始めたのです。
日本から学生を送り、タイからは学生数名を日本に招待して、一緒に遊びました。
文化交流にはいろいろな方法がありますが、私は一緒に遊ぶとか旅行をして、友達になるのが一番よいと思っています。

もっとも、かっこいいキャッチフレーズも必要です。私のキャッチフレーズは「アジアの若者よ、団結せよ!」というものでした。
といっても実態は、クワイ河の村でキャンプしたり、家庭に止めてもらったり、何しろ楽しいことしか、しませんでした。
当時の友人たちの多くとは、今でもつき合いがあります。

写真の男性は、今ではタイの証券界の大物です。女性の一人は今年、国会議員に立候補するそうです。
文化交流を始めたきっかけは、日本の田中角栄首相が東南アジアを歴訪したのですが、各地で日貨排斥運動による大きなデモ隊の歓迎を受けました。それで私も興味を持ち、原因を探りに取材に行き、経済雑誌に記事を書きました。
その取材旅行で感じたのが、アジアの若者同士、お互いのことを何も知らないな・・・ということでした。
当時のタイは軍事独裁政権で、日本企業も独裁政権に密着して、利益をあげていました。それで、学生たちの標的となったのです。

この運動は、結果的に若者たちが軍事政権を倒し、タイの民主化に成功しています。
というわけで、タイの若者の反日は理解できますが、基本的にお互いをもっと知ることが必要ではないかと思い、チュラロンコン大学の一番優秀な学生、講師連中を日本に招待したのです。
実は、優秀な講師たちが、裏で学生たちを扇動していたのです。
日本に来た学生たちも、反日で凝り固まっていましたが、個人ベースでは友人になりました。
おかしなもので、最初に招待したタイの学生と私は、今では仕事の面でパートナーになっていて、義兄弟のような関係にあります。私は、彼を二〇〇%信頼していますし、家族ぐるみで付き合っています。

まあ、そんなわけで、三五年前に始めた文化交流も、人生を大変に豊かにしてくれています。
さて、写真に戻りますが、朝日もきれいですが、やっぱり若さの輝きは素晴らしいと思いませんか?