
四国の足摺岬といえば、台風が日本列島に近づくと、NHKのTV放送で海の様子が映し出され場所として有名です。そう、ここは四国の最南端なのです。南から流れてくる黒潮も、この岬の目と鼻の先を豪快に流れています。
ここは空の要路でもあるそうで、羽田や成田から南に飛び飛行機は、足摺岬のはるか上空を通り抜けるとのことです。
足摺岬の巨石群は岬の西側にあり、巨石群の一部は海からよく見えます。それが一枚目の写真で、花崗岩で出来た巨大な岩ですが、海に面しています。といっても海岸沿いにあるわけではなく、山の中腹にあります。花崗岩といえば墓石にも使われますし、磨けば鏡のようにぴかぴかになり、光をよく反射します。そこで太古の昔の人々は、この石を磨いて、灯台のような目印にしたのではないかと考える人々もいます。

二枚目の写真は、一枚目の写真の岩があるところから望んだ海の風景だったと思います。右に見える白い建物は現代の灯台です。
この写真はもしかすると唐人岩という場所からみた海かもしれません。足摺岬には数回行っていますが、いろいろ案内していただき、巨岩に見とれて、場所の感覚が怪しくなっています。
灯台の下辺りの海にも何かありそうで、スキューバ・ダイビングをしてみたいと七年前から思っているのですが、実現していません。

沖のほうの海上に線が見えますが、黒潮の境界線でしょうか? 黒潮は色が黒く、流れも早く、船で黒潮にぶつかるとはっきり違いを認識できます。黒潮の深さは一〇〇〇メートル、幅は数キロあるという巨大なエネルギーを持つ海の高速道路です。
三枚目の写真は、足摺岬の近辺を散策していると出会う巨石です。別に自然にできる石なのかもしれませんが、独特な雰囲気を湛えていますよね。

四枚目の石はどう思われますか? これも自然の石なんでしょうか? まるでセメントで作ったみたいです。でも、足摺岬の西側の山の中腹には、このような奇妙な形の石が、たくさんあるのです。
この密林の中を歩いていると、頭上は樹木の葉でおおわれて林の中は薄暗く、まるでくらい海の底にいるみたいな気分になります。
五枚目の写真を土地の人々は船形石と呼んでいます。このような石はこのあたりに二つあるそうですが、いずれも船尾の部分が切り離されているそうです。

古代船の研究で有名な茂在寅男東京商船大学名誉教授は、船形石を「アルゴ船」だと言うので、これを茂在石だという人々もいます。
ギリシャ神話に出てくる「アルゴ船」も船尾の部分が欠けています。神話におけるアルゴ船は役目を果たした後、海の神に献じられ、それが後に空に飾られて「アルゴ座」になったそうです。
この天界のアルゴ座が、なんとこの船形石のある場所からよく見えるのだそうです。もっとも見えるのは二月から三月だけだといいます。南の星座で、それ以外の時は地平線の下に隠れているのだそうです。

六枚目の写真は土地の人々に烏帽子岩と呼ばれているらしいのですが、私には別の形に見えてしまいます。
七枚目も奇妙な岩ですが、こういうのもすべて自然の力で出来てしまうのでしょうね。
八枚目も奇妙ですよね。このような形ができ上がるのは、どのような自然の力が必要なのでしょう? 花崗岩は四角く割れやすい筈だし・・・よく分かりません。

このような奇妙な石が集中しているのが、足摺岬の西側なのです。この辺りからは縄文土器なども発見されていますし、石器も出て来ます。ストーンサークルもあれば、唐人駄場という広い場所には、たくさんの石が配置されています。これらはいったい何なのでしょう。いまだによくは分かっていません。
黄トンボグループには歴史作家・鈴木旭さんという巨石遺構研究の大家がいます。彼は黒叉山がピラミッドであることを証明する学術研究団に加わり、今も、巨石遺構の研究を続けています。詳しくは黄トンボにリンクされている鈴木旭さんのHPを見ていただくとよいと思います。

最後の写真は、どこの岩なのか忘れました。どうも足摺岬の岩ではないようです。でも、これまた一つ目小僧みたいで、奇妙ですよね。
巨石に関して確実に言えるのは、日本でも、世界でも巨石が信仰の対象となったことです。神道の神社には必ず岩が祭られているのではないでしょうか?
神が降りてくるのは、巨石にではないでしょうか?

「巨石と人間の関係」というテーマは面白いですよね。
(つづく)