kitombo.com | 大地舜のフォトギャラリー | 2005年2月21日 
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大地舜のフォトギャラリー
「大地舜のフォトギャラリー(7)
黄金の国ミャンマー」

大地舜
2月21日

 ミャンマーに行き始めたのは10年前です。
 『躍進するアジア四都市』(かんき出版)という本を出版するための取材で、一週間ほど、ミャンマーに滞在しました。
 高校生の頃から「東南アジア」に興味津々だった私は、ミャンマーのヤンゴン取材の話があったとき、すぐに飛びつきました。
 なぜ東南アジアに興味があったかというと、昔の日本の教育では欧米や中国の歴史については教えますが、東南アジアについては、何も書かれておらず、私の中で知識の空白地帯となっていたからだと思います。そこで東南アジアの歴史の本や社会の「価値体系」の本を読みあさって、なるほど、インドネシアにも古くから高度な文明があったのだ・・・と、関心を高めていったのです。
 10年前も、二一世紀に入ったミャンマーも、あまり変わりはありません。相変わらず世界の秘境で、その度合いはますます強まっている感じがします。
 インターネットは基本的に禁止されていますし、携帯電話は30万円も出さないと手に入りません。
 さらにインレー湖などの地方に行ってしまうと、ヤンゴンとの電話も通じないレベルです。
 新聞も政府の新聞しかありませんし、情報が極度に不足しています。
 経済だけでなく、情報も鎖国状態にある国です。
 ミャンマーにはお金持ちもたくさん居ますが、基本的には軍人が強権支配する国です。したがって、お金持ちになりたければエリート軍人になるのが近道のようです。私のお抱えの観光タクシーの運転手はお医者さまでした。医者だけでは生活できないそうです。お金を払える人が少ないからです。
 軍事独裁の国なので治安はよく、どこを歩いていても、夜中に歩き回っても、比較的に安全でした。
 写真でもわかりますようにミャンマーは黄金の国です。金ぴか寺院の境内は、参拝者、デートする若者、ピクニックで昼食を拡げる人々などでいっぱいです。
 敬虔な仏教徒ですが、お坊さんは肉食もするし、一日一食ですが、腹いっぱい食べているようです。
 金ぴかの仏像様から発射される光は七色で走ります。
 こんな金ぴか、ネオンサインの仏像様には、まったく敬虔なものが感じられませんが、でもミャンマーでは人気があります。
 日本と同じで、庶民にとって仏様を拝むのは「御利益(ごりやく)」を求めてのことのようですね。
 ミャンマーでもう一つ違和感があるのは、名前はありますが名字がないことです。したがってパスポートの申請書などには、父親の名前を書かされます。
 ミャンマーは家族主義ではないのですね。従って祖父伝来の墓などもありません。
 このようにファミリー名がないのはミャンマーだけでなく、インドの多くの部族でも一般的なようです。
 10年前の取材で、政府の経済企画庁の中堅の役人と親しくなり、家に呼ばれ、外食もともにしました。政府の役人は外国人との接触が禁止さえていますが、無理して付き合ってくれたのです。
 夕食にはお金持ちのビジネスマンも同席しました。政府の役人の給料は安く、とても外のレストランで友人を接待などできないからでしょう。でも、政府の役人にはお米などは無料で現物支給され、その他の消費物資も特別な場所で購入できるので、1万円程度の月給でも家族四人が生活していけるそうです。
 さて夕食の後、夜九時頃だったでしょうか、鉱山で宝石を発掘しているお金持ちが、「さあ、これから楽しいところに行きましょう」といいます。私は<夜の九時に出かけるようなところが、ヤンゴンにあるのだろうか? 歌舞伎町でもあるのかな?>と、いそいそと車に乗り込みました。
 ありました光り輝く場所が!
 有名なお寺でした。

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