
アンコール寺院群もこれで最終回ですので、夕焼けの写真にしました。
二枚目と三枚目の写真は、アンコールトムの都城の中にあるピミヤナカス寺院です。
王宮の隣に立つこの天上の宮殿とも呼ばれるピミヤナカス寺院には、王様が毎晩のように最上階に赴き、竜と交わったと伝承されています。

作家グラハム・ハンコックは、竜と交わったというのは誤解で、北の空にある竜座を観測したのではないかと、考察しています。
つまりピミヤナカス寺院の最上階(三枚目の写真)は、天文台として使われていたのではないか、と言うのです。
確かに、ありうることだと思います。

四枚目の写真は有名なタ・プローム寺院です。
この写真を見ると地球の主人は人間ではなく、植物なのではないかと考えてしまいますね。
五枚目の写真はタ・ケウ寺院。
これはヒンズー教の寺院で一一世紀に建立されていますが、未完成の建物です。神王が亡くなったため、建設が中断されたのです。

最後の二枚の写真は、カンボジアのポルポト派に殺された人々の慰霊塔とその内部の写真です。
そう、「キリングフィールド」という映画にもなりましたが、カンボジアでは不幸な戦乱の時代が続き、アンコール寺院群も砦として使われていたのです。
世界の三大仏教遺跡というとインドネシアのジャワ島にあるボロブドゥール遺跡、ミャンマー(ビルマ)のパガン遺跡、そしてカンボジアのシェムリアップにあるアンコールワット遺跡群です。

この三大遺跡をそれぞれ数回訪ねていますが、やはり一番、感銘を受けるのはアンコールワット寺院群です。
なにしろ数も多く、全部を見て回るには一カ月はかかるでしょう。
それに、自然の中に放置されているのも興趣をそそります。

ジャワ島のボロブドゥールは、あまりにもきれいに修復されており、近代的な公園みたいです。
パガンの遺跡も規模が大きく興味深いですが、芸術面ではアンコール寺院群のほうが優れているようです。
カンボジアのシェ厶リアップまでは、タイ王国の首都バンコックから飛行機で一時間。
あっという間に到着します。

最近は地雷も撤去されて観光も安全になってきています。
もっとも勝手にヤブやジャングルの中に入っていくのは今でもお勧めできませんが・・・。
アジア人の誇り、アンコール寺院群は、私たちアジアに住む人々の必見の遺跡だと思います。