
ポナペ島をユートピアにしたいと思います。
まず、本島では、いっさいの欧米文明を否定します。
つまりガソリン、ガス、車、電話、電気のない世界にします。
船も手ごきのカヌーだけで、エンジンは禁止です。
すべてを自然に戻すのです。
物質文明を拒否するのです。
ホテル・ヴィレッジのオーナーが言っていました。
「20年前は内海にもタコがたくさんいましたが、今では外海に出てもタコがいません。機械文明のせいで島は貧しくなる一方です。島の就業者の80%は政府職員です。私企業は無いに等しく、政府はアメリカからの資金援助なしでは破産状態です」
欧米の物質至上主義文明が入ってから、島民は貧しくなっているのです。

なぜなら、自動車や船を使用するためガソリンが必要になり、その代金を得るため魚を取り尽くしてしまったからです。
多雨なこの島は淡水が豊富で、緑も濃く、昔は魚も豊富にいたのです。
芋などを栽培して自給自足の生活ができていたのです。
もちろん、ネオンサインもなかったでしょうし、パン屋もなく、ビールも飲めなかったでしょう。
でもシャカウという地酒もありますし、今よりは幸福感を味わっていたのではないでしょうか?

さて、21世紀ですから、近代文明の恩恵にも預かりたいものです。
そこで、本島以外の大きな島を選んで、そこを別世界にします。
そこには近代的な病院があり、教育機関があり、ホテルもあります。
本島のホテルはランプしか使えませんが、離島のホテルは、電気もあるし、近代的です。
観光客は、空港のあるこの島から出るときは、手ごきのカヌーで移動します。

本島の中では歩くか、牛か馬に乗って移動します。
ホテルはあっても電気もガスもありません。
まあ、水道ぐらいは離島から、おいしい水を本島に供給しましょうか。
島の人たちは、昔のように裸で暮らしていけるのです。
観光客は釣りができません。
島民の食糧だからです。

ダイビングは魚を捕らない限り許されるでしょう。
島民の大きな収入は、観光客の落とす金になるでしょう。
そう、この地域に入るのにはお金が要るのです。
でも欧米文明のテレビも、ガソリンも、車もないのですから、島民の支出は少ないので、自給自足プラス近代文明の恩恵も受けたも豊かな生活ができるでしょう。
こんな島に行ってみたくはありませんか?

本島でみる夜空は満天の星で、別世界ですよ!
ポナペ島をユートピアにしたいとは思いませんか?
まあ、島民に聞いてみる必要がありますが・・・。
ところでナン・マドール遺跡ですが、11世紀に栄えたシャーウテール王朝が造営したものだと、考えられています。
写真は遺跡の中心にあるナン・ドワス宮殿の跡ですが、この周りの100ほどの小島に同じような石造りの建物があります。

なぜか、土地の人はこの場所に来たくないようです。
遺跡のすぐ近くの海でダイビングをしましたが、地元のダイバーたちは、乗り気ではありませんでした。
遺跡に近づくと祟りがあると恐れているのです。
そういえば、ここの海に潜ったとき、大きなサメにまとわりつかれました。
伝説では、サメが竜宮城の番人だとか・・・。

建物の部材である玄武岩は非常に重く、このような建造物を造るのは、現代のクレーンを使っても大変だと思います。
しかも周りは海ですから、クレーンを船に乗せないと、現代ではできません。
たぶん古代の人々は利口で、もっと巧妙な方法で、このような建造物を作り上げたのでしょう。
遺跡の周りには巨石を積み上げて造った防波堤があります。
最後のホテルの部屋の写真ですが、世界中で泊まったホテルの中でも、最高に安眠できる部屋でした。(つづく)