
ユートピア島ボナペを実現したい人はいませんか?
みんなで大挙してポナペ島に移住するのです。
そして、市民権を得て、島民を説得し、新たな国造りをするのです。
大統領制の共和国がいいですね。
テーマは自然に適応した文明を構築することで、欧米の物質主義文明、機械文明は9割方否定します。
でも、近代文明の恩恵を受けたくなれば、前回で話したような離島に行けばよいのです。

この離島には、最新の近代的な設備が整っています。
病院や大学や研究所があります。
高校までの教育は島内で行い、特に学問に優れた若者が望めば、大学に行けます。
でも、この島は豊かですから、高校・大学に行かなくとも立派に生活していけます。

いわば、職人が中心の社会でしょうか。
主として漁業か農業にたずさわればいいのです。
芸術的に優れた民芸品も作り、輸出したいものです。
この島の一番の弱点は軍事力がないことです。

したがって国連のメンバーになり、世界平和を訴える他ないでしょうね。
でも、地球規模の天変地異が起こり、世界的な大洪水、火山爆発、氷河期の到来などがあったら、この島の人々は都会の住民よりも生存能力が高いかも知れませんね。
さて、 遺跡のそばの波の静かな海の中に入ると茶色の海水で視界が悪く、五メートルも離れると、他のダイバーの姿が見えなくなり、迷子になりそうでした。
ナン・マドール遺跡のすぐ外側の海底には何本かの柱が立っています。
何で柱が立っているかは不明ですが、四〜五本は確認しました。

高さは五メートルから八メートルでしょうか。
海底に横たわる大きな石材もあります。
遺跡のすぐそばなので、構造物を造るときに運んできた石材を海に落としてしまったのでしょうか?
まあ、はっきり言うと、たいしたものは何もないので、この辺りでダイブしても時間の無駄です。
もっとも、当時は私もグラハム・ハンコックもサンサ夫人も、期待に胸を膨らませて、宮殿跡があるのではないかと思いダイブしたのですが・・・。

ポナペ島はサンゴに囲まれており、浅瀬が多く、船を走らせるにも座礁しないように、自然の運河のようになっている水深の深いところを走ります。
ホテルは島の反対側にあり、遺跡のあるところまでは、四〇分もかかりました。
途中で写真のように、海の中にバスの停留所があります。
浅瀬で貝を採集した女性が迎えのボートを待つ場所のようです。
停留所の標識は、船が通れる自然の運河のすぐ脇に立てられています。

ポナペの人々には上品で高貴な顔をしている人が多いように思いました。
子どもたちも無邪気で天真爛漫で魅力的でした。
その一方、物質文明の汚染も進んでいるようです。
そう、お金が神様の欧米文明に汚染されているのです。
そう言えば、飛行機でポナペに到着したとき、地元の人々が大きな箱を近隣の島から運んでいました。
中を見せてもらったら、魚がいっぱいでした。
なんでポナペ島に魚を運ぶのかと聞いたところ、ポナペ島近海の魚は捕り尽くしたからだそうです。
そう、近隣の島から魚を輸入して売っているのです。

ユートピアの夢を抱かしてくれるポナペ島。
その夕焼けだけは、太古の昔から変わっていないのでしょう。