
ここはスタジアムと呼ばれる場所です。
第一発見者は和泉用八郎さんだと聞いています。
場所は遺跡ポイントの南500メートル。
深さ40メートルほどの場所です。
したがって映像も暗いですよね。
海の上が快晴でも、海底40メートルになると、重苦しい雰囲気になります。

人間はあまり歓迎されていない雰囲気ですね。
人間だけでなく多くの魚も、もっと海面近くに棲むのを好むようです。
3番目の写真の右側に降りていくと4、5番目の地形が現れます。
ここにも階段状の通路があります。5番目の写真は通路を通り過ぎてから、後ろを振り向いて撮影したものです。

6番目の写真は遺跡ポイントの反対側にそびえる丘陵です。
この丘陵が防波堤になって、黒潮は遺跡ポイントには直接、衝突はしていません。
そうそう、遺跡ポイント周辺の地形図があったので、それを7番目に入れておきましょう。
これで位置関係がすこしわかると思います。

海図の上部左にあるのが遺跡ポイントの台地で、その下側、二つに別れている丘陵が黒潮を遮る防波堤です。
その間の通路に亀石のような岩があり(写真8)、さらに南に行くとスタジアムに出ます。
スタジアムは、この海図の右下あたりなのでしょう。
右のほうにある台地のようなものは何でしょう?

立神岩はもっと東だと思うのですが・・・。
最後の写真はグラハム・ハンコックと私の記念写真です。
二人とも魚のようですね・・・。
グラハム・ハンコックと私はいわば義兄弟の関係にあります。
グラハムの頭のカッコウはヒョウタンを逆さまにした形です。

同じ頭のカッコウをしている人をさらに二人知っています。
作家の邱永漢さんと東大学長の小宮山宏さんです。
邱さんの随筆のゴーストライターをやったことがありますし、小宮山宏は中学校の同窓です。
邱さんの語りを随筆にまとめたのですが、仕事の途中で忙しくなり、半分ぐらいのところから、手を抜いて、まあまあのできにしたところ、見事に見破られました。

秘書の方から聞きましたが「半分までは完璧なのに、最後の方、手を抜いている・・・」と言ったそうです。
私は「ばれたか・・・」と頭を掻きました。
「art of writing is in rewriting」とは、私が好きな本『ゴッドファーザー』の著者の言葉です。
「名文章の秘訣は推敲にあり」といった意味ですが、まったく同感です。

文章は気合いが入っていないと良いものがかけません。
さらに推敲を重ねる必要があります。
雑誌の記者をしていた時代は、「一発」で、売れる文章を書け、と、訓練されましたが、それでもやはり推敲は大事だと思います。
推敲なしで優れた文章が書ける人がいたら、天才でしょうね。
特に翻訳文の場合は、何度推敲を重ねるかで、できがずいぶん変わってきます。

なにしろ、気をつけないと原文にすぐに影響されてしまい、直訳になってしまうからです。
また脱線しましたが、来週もまだ与那国を続けます。
(つづく)