kitombo.com | 大地舜のフォトギャラリー | 2005年12月5日 
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大地舜のフォトギャラリー
「大地舜のフォトギャラリー(48)
ボリビア(1)」

大地舜
12月5日

 ボリビアの首都ラパスは高度3800メートルの高地にありますから、富士山の山頂に作られた都会のようなものです。空港のある場所はさらに高度で、4000メートル以上の高地です。そこから車でラパスに行く途中で車を止めてもらって撮影したのが第一番目の写真です。
 この、すり鉢型の都会の中心部の写真が2枚目です。
 人口110万人のラパスの半分はインディへナ(原住民)だと言われますが、町ではあまり見かけませんでした。人口の32%が混血だと言われていますから、残りの18%が純粋のスペイン系なのでしょう。
 貧しいスペイン人が富を求めて侵略した南米では、貧しかったスペイン人が金持ちになり、インカ帝国の末裔のほとんどは、貧困に苦しんでいる様子です。
 訪問当時、大統領選挙のキャンペーンが行われていましたが、ポスターの顔は白人系ばかりでした。
 ここには日系人も多いらしく日本人会館がありました。そこでウドンを食べました。ボリビアのラパスと言う町は、寒いせいか何か陰気な印象を受けました。静かで活気がなく、寒々しい場所です。
 3枚目の写真はボリビア国立考古学研究所のオズワルド・リベラ所長です。右手の柱はチチカカ湖の近くにあるティアワナコ遺跡から運んできた石柱です。
 ティアワナコ文明はプレインカの文明で、紀元前600年から紀元1200年まで栄えたと言われています。つまり今から2600年前には栄えていたことになります。
 実は、ボリビアにはさらに古い旧石器文明があり、古代モホス文明と呼ばれているようです。その古さは紀元前3000年とのことですから、今から5000年前になります。このアンデス最古の文明は写真4のような奇妙な地形(ロマと呼ばれるようです)を残しています。
 当時の人々はこのロマの上で生活し、畑を耕していたようです。この古代モホス文明の特別番組が現在TBSビジョンによって制作されており、2006年3月にTBS系列で放映されるそうです。
 6枚目の写真はティアワナコ遺跡のアカパナ・ピラミッドです。昔は7壇のピラミッドだったそうですが、今は石が持ち去られて、ただの赤い山です。高さは一八メートル、幅一〇〇メートルの小型ピラミッドです。
 このピラミッドの方位は完璧で、最近発掘された土台の石組みも精緻です。インカ、プレインカの石壁はティアワナコ文化の石工たちが、雇われて作ったと見られています。つまりアンデスの精緻な石壁の源流は、ボリビアにあるわけです。
 オズワルド・リベラ所長によると、このピラミッドの内部には王の間があると言うのですが、いまだに発掘されていません。
 ボリビアは考古学に投じる資金がなく、ティアワナコ文明の全貌はいまだに謎に包まれたままだと言ってよいでしょう。まだ遺跡全体の2%ほどしか発掘されていないそうです。
 7枚目の写真はピラミッドの頂上から撮った半地下神殿です。
 この神殿の壁には180の顔・頭の彫刻が埋め込まれています。顔の造作を見ると人種もさまざまで、世界中の民族がここに集まって会議をしているかのようです。
 この左手にカラササヤ広場があります。写真8がピラミッドの上から撮影した広場です。
 ここには有名な太陽の門があり、ビラコチャとよばれる太陽神の像が祭られています。
 この広場は太陽観測に使われたと言われていますが、最初に太陽観測したのは1万2000年か1万7000年前ではないかと、数名の世界的に著名な考古学者が調査の結果を発表しています。オズワルド・リベラ所長もその一人です。
 外壁と内壁が見えますが、内壁を使って太陽観測されたのは2000年前で、外側の壁を使っていたのは1万年以上前だという調査結果が出ています。
 それにしてもなんでアンデスの高地にこのような文明が栄えたのでしょう。
 世界の四大文明は平地の大河のそばにできていますが、アンデスだけは山の上です。やはり人類の歴史には何か隠されたエピソードがあるのではないでしょうか?


(つづく)

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