kitombo.com | 今週の疑問 | 2002年9月2日
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今週の疑問
「手相の科学(2) はじめに」

大地舜
9月2日

 人間は多くの道具・機械・を作っていますが、手に勝るものは作れていません。手はあらゆる用途に使えますし、訓練すれば多様な仕事ができます。人間の手にできない仕事は、同じくらい有能で完璧な道具を作ることぐらいです。
 人間の手には個性があります。ある人の手は繊細な仕事に向き、別の人の手は荒い仕事に向いています。女性の繊細な手は、男の大きな手で行うような鍛冶仕事には向いていません。一方、大男の手は器用で繊細な仕事には向いていません。鍛冶屋が大きな手をしていて、大男なら、たぶん頭脳も大きく重たいでしょう。一方、女性の頭脳はもっと優雅で軽いでしょう。
 手を動かしているのは脳ですが、その脳の姿は必ず手に正確に反映されています。ここに手相の科学的な見方の基礎があります。心が人生を動かす力ですが、心の秘密を形にしたものが手相として現れているというのが、この本が基礎にしている仮説です。

個性
 私が手相に興味を持ったのは13歳の時です。年取ったジプシーのおばさんがジプシー流の手相学を教えてくれたのです。たいしたことを教えてくれたわけではありませんが、強く惹かれるものがありました。当時、手相に関する本は、全くありませんでした。そこで私は、何百人もの手相を見て、伝統的な見方が正しいかどうかを確認してみました。これは時間と労力が必要な仕事でした。
 一つの手相の見方が正しいかどうかを確認するのに、1年間かかることも普通です。その上、1年間調べた揚げ句、まったく信頼に値しないことが分かり、その方法を捨て去ることも珍しくはありませんでした。
 プロの手相見たちの知識は、まったく役に立ちませんでした。彼らのすべては、手相に関して無知で、無学で金もうけだけが目的で、科学的探求の努力は一切していませんでした。
 当時、「手相占い」は社会的に否定されており、自尊心のある人は興味を持たないものだとされていたのです。
 私は「手相占い」には科学的土台があると強く感じ、どうしてもその原理を発見したいと強く決意しました。調査をすればするほど、「手相占い」には科学的根拠があると感じたのです。まだ鍵は見つかっていませんでしたが、深く研究すれば、かならず科学的に解明できると信じていました。
 調査を始めてすぐに生理機能がもっとも重要な役割を果たしていることに気づきました。同時に健康と性格が重要な要素であることも分かりました。これらのことを十分に理解する必要があることが分かり、医学を勉強することにしました。人体の解剖学に精通し、病院に自由に出入りができることが必要だと考えたのです。精神薄弱者の施設、目の見えない人、耳の聞こえない人の施設、それに牢獄の犯罪者達の手相を調べることが重要だと思ったのです。これらの施設では、健康と手相、性格と手相の関係などについて多くを学んできています。
 手相に関するあらゆる書物も集めましたが、信頼できる内容のものは少なく、役に立つところはわずかでした。
 世界中の手相見たちにも面会を申し込んでいます。そして学べるところは学びましたが、ほとんど学ぶところがなかったというのが、実際です。ほとんどの手相見は率直に「手相については何も知らない」と言ったのです。ただ鋭い観察眼に頼っているのだ、と言っていました。
 次に、専門家や労働階級の指導者や、政界の指導者の手相を研究しました。米国の著名な医者、弁護士、司祭、演説家、俳優、歌手、音楽家、作家、催眠術師、心霊者、殺人者、詐欺者など、ありとあらゆる人々の手相を研究しています。
 このような探索は、豊かな実りをもたらしています。これらの研究が、私の理論の土台となり、その正しさを確認してくれています。その研究結果をこの本に書きました。
 手に、あまりにも多くの情報が現れているので、多くのかたが驚くと思います。また手相の分析がいかに論理的で、合理的で、当たり前のことかが分かると、そこに神秘性はなく、人々の人生に大いに役立つことが明らかになると思います。
 この本で私が目指しているのは、「手相占い」を神秘な術ではなく、論理的な近代科学の賜物として提示することです。「手相占い」を遊びではなく、最高の頭脳を持つ人々が真剣に学ぶのに値する研究テーマとすることです。
 娘や息子たちに、彼らの才能がどこにあるかを教え、どんなことの研究に向いているかの適性を教えることができれば、青春時代の多くの失敗を避けることができるでしょう。
 適性によっては、平和のうちに一緒に生活できないタイプがあります。それらの人々が結婚をしないで済むように計らうことができれば、離婚も減少し、家庭の不和も避けられるかもしれません。
 これらのことをするには、人々のことを明確に理解できる必要があります。これからその方法について説明していきます。この本は私の努力の結晶ですが、豊かな果実をもたらすことを期待しています。

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