kitombo.com | カルタゴ皇帝ゴンの世界 | 2003年6月30日
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カルタゴ皇帝ゴンの世界
「海の人類史」

カルタゴ皇帝ゴン
6月30日

プロローグ
 最近古人類学の分野で発見が相次いでいる。去年、700万年前と思われる世界最古の猿人の発見が報告されたばかりだが、つい先日も、世界最古の解剖学的現代人ホモ・サピエンスの化石が、アフリカで発見された。この発見によって、現代人の祖先はアフリカに誕生した一人の女性ミトコンドリア・イブだったとする「アフリカ単一起源説」が、あたかも真実のように報道されている。
 確かに多くの研究者の報告を見るとアフリカにミトコンドリア・イブが存在した事は、事実と考えられる。しかし、ここで注意しなくてはいけないことは、「アフリカ単一起源説」は、当時世界中に広がっていたヒト科の生物をすべて滅ぼし入れ替わったとされている点である。アフリカにミトコンドリア・イブが誕生したとされる15〜20万年前、ヨーロッパにはネアンデルタール人、アジアには北京原人やジャワ原人から進化した前人類が住んでいた。これらの前人類とまったく交配を行うことなく、すべて滅ぼしてしまい、現代人だけが生き残る事など可能だったのだろうか。
 そもそも、人類は何故、類人猿と共通の祖先を持ちながら、まったく違う方向に進化を始めたのだろうか。現在、人類学者の大半が認める有力な仮説は「サバンナ・モザイク」である。だが、客観的に、これらの仮説を見てみると数多くの矛盾点が存在する。
 人類学者が間違っているとは言わないが、自分の発見や研究に力を注ぎすぎて全体を見渡す事が出来なくなっているのではないだろうか。そこで、世界中の人類学者の研究成果を総動員して、新しい進化モデルを考えてみる事にした。
 もちろんこの進化モデルが、正しいかどうかはわからない。しかし、古人類学、分子生物学、動物学、行動学、歴史事実等、もてる知識を総動員して、ヒト科の誕生から現代人の拡散に至るまでモデルを組み立てたので、それなりに確信に迫っているのではと考えている。
 この人類進化モデルの中では、人間、人、ヒト、人類、前人類、ホモ属、ヒト科等多くの表現が、人間を指す言葉として用いられている。人間、人は一般的にヒトをさす意味で用いられ深い意味は無い。カタカナで、ヒトと書いた時は、解剖学的に体の特徴を意識した時の表現として用いている。人類は、多くの生物種の中でヒトと言う種の位置付けを意識した時に用いている。
 ホモ属は、学名の属のレベルでヒトに分類されている物を示す。前人類とは、現代人以前の絶滅したすべてのホモ属を指す。残念ながら、これらの表現すべてが適切に用いられているわけでは無いが、出来るだけ意識して用いる様にしている。
 ヒト科は、類人猿と共通の祖先から別れた最初のヒトの祖先から、現代人までのすべてを含む。現在ヒト科の動物としては、ホモ・サピエンス・サピエンスつまり解剖学的現代人ただ一種が存在するのみである。ヒト科の一つ上の分類には、ヒト上科が設けられているが、この中には、ヒト科、オランウータン科(チンパンジーや、ゴリラも含まれる)、テナガザル科の三種類が属している。
 一般的に学名は、科の下の分類である属名と種名を表記する。亜種が存在する時は、より正確に表現する場合に、亜種名まで含めて表記する事もある。現代人がホモ・サピエンス・サピエンスと表現される時は、ホモ族、サピエンス種、サピエンス亜種と表記されている事になる。ちなみにかの有名なネアンデルタール人は、ホモ族、サピエンス種のネアンデルターレンシス亜種である。
 難しい話は、これぐらいにして、まったく新しい人類史の旅に出る事にしよう。

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