さて、エレクトリック・ユニバース理論が正しいとすると、宇宙はいつまでも穏やかでいるわけにはいかない。たまたま、現在は嵐の合間の晴天に過ぎない。太陽系の位置(電荷)しだいでは、重力でさえ簡単に変化するほどの、大激変がおきかねないのだ。宇宙規模の雷が、地表を嘗め尽くさないとも限らない。
かつて火星は、海に覆われた惑星だった事が明らかになってきている。では何故、現在は不毛の台地なのか?
かつて地球は、完全に凍りついた事がある。では何故、現在は温暖な気候を保っていられるのか?
木製の衛星エウロパは、海を持ちその表面は氷で覆われている。では、この氷は溶ける事が無いのだろうか?
太陽系の運行を支配しているものが、重力ではなく電磁気力だとすると、電磁ポテンシャルしだいでは、惑星はその配列を簡単に変えてしまうかもしれない。過去に何度も太陽系の惑星がシャッフルを繰り返してきたとすると、上述の問いへの答えは明らかだろう。そして、エウロパの氷が融けた時、エウロパの海では、生命ビッグバンが始まるかもしれない。
いずれにしろ、宇宙規模での災害は、人類にとって防ぎようが無い。文字通り運を天に任せるしかないだろう。
もう少し、身近な視点から人類に襲いかかる災難を考えてみよう。人類絶滅とまで言わないが、文明の崩壊の可能性についてだ。こちらは、笑い事では済まされない、差し迫った脅威と言えるだろう。文明と言う観点から見た場合、高度になればなるほど極めて崩壊の可能性は高くなると考えられる。

よく問題にされる文明崩壊のシナリオとして、隕石衝突と共に常に議論されるのが、核戦争である。いや、むしろ核戦争の方が、文明崩壊のシナリオとしてはオリジナルと言えるかもしれない。確かに、全面核戦争が起きれば、文明社会は崩壊の危機に立たされるかもしれない。
しかし、たとえ全面核戦争が起こったとしても、すべての国が巻き込まれる事は考えられない。難を逃れた国は、経済や技術の発展は一時的に停止するだろうが、すべてを失うわけでは決して無い。世界は、そのような難を逃れた国の指導のもと、意外に早いスピードで復興していくことだろう。
実は、文明を崩壊させるほどの危険性は、意外なところに潜んでいる。人間にとって本当の危険は、単一のテクノロジーへの一極集中である。その際たるものが、コンピューターへの依存と言える。Y2K問題で、露呈されたように現代社会は、完全にコンピューターによりコントロールされている。もはや、コンピューターの助け無しでは、何一つ成り立たなくなっている。幸いにも、心配された2000年は大きな問題も無く、無事に乗り切ることが出来た。それなのに、何故あれほど大騒ぎされたのか。それは、コンピューターが社会のありとあらゆる所に使用されている為、もはや誰にも問題が起きた時の状況を予測する事さえ不可能になってきているのだ。
もし、突然世界中のコンピューターが、機能しなくなったらどういう事が起こるだろうか。間違いなく、文明社会は崩壊する。すべての物流や情報の流れが、ストップし人々は孤立する事になる。その結果、食糧生産が出来なくなり世界中の人間の大半は餓死する事になるだろう。
そして、実際にこの様な事が起こる危険性がまったく無いとは言い切れないのだ。現在のコンピューターは、どんなに優れたスーパーコンピューターであろうと、すべて同じテクノロジーを用いて出来ている。いわゆるフォン・ノイマン型の演算装置がベースになっているのだ。フォン・ノイマン型の演算装置では、すべての演算は中央演算装置CPUが行っている。
最近のコンピューターでは、複数のCPUを備えた物も多く見られるが、これも複数のフォン・ノイマン型演算装置が組み込まれて、役割分担あるいはダブルチェックなどを行っているに過ぎない。そして、そのCPUは微弱な電子の流れに頼っている。携帯電話ごときの電磁波で電子機器が誤動作を起こすのはこのためである。
電子機器が広く使用されるようになって、わずか50年しか経っていない。しかし、いまや実績50年の技術にすべてが委ねられているのだ。この50年間、太陽は通常の活動パターンを繰り返してきた。本当にこれからも、この安定した状態が続くのだろうか? もし、太陽が風邪を引き大きなクシャミをしたらどうなるのだろうか。