kitombo.com | カルタゴ皇帝ゴンの世界 | 2002年5月20日
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カルタゴ皇帝ゴンの世界
「エジプト文明」

カルタゴ皇帝ゴン
5月20日

 今週は前回の流れを受け、五大文明の中からエジプトに残された先行文明の痕跡を検証していきます。エジプトについては、末 芳樹さんが、黄トンボコラムで深く掘り下げているため、ここでは初心者向きに、素朴な謎と疑問を提示したい。
 興味がわけば、末 芳樹さんのコラムで更なる謎解きに挑戦できるはずです。
 さて、エジプトと言えば誰でもが、まず思い浮かべるのはピラミッドである。古代ギリシャの哲学者フィロンは、世界七不思議の第一番目にエジプトのピラミッドをあげている。
 現在ギザの三大ピラミッドは、約4500年ほど前に古王国第4王朝のファラオ、クフ王、カフラー王、メンカフラー王によって建造されたとされている。しかし人類最大級の建造物を、なぜ人類最初の文明が作り得たのか。特にギザの三大ピラミッドを作ったとされる第4王朝時代は、エジプトに都市文明が芽生えて、たかだか500〜600年後のことである。又、ギリシャ時代より、エジプトは古代からの英知を集めた文化・文明の殿堂であった。なぜ人類最初の文明にギリシャ人も驚くほどの英知が蓄積されていたのか。
 現世人類である現代型ホモサピエンスが地上に現れたのは、おそらく15万年以上前のことである。つまり現代人と同じ能力を潜在的に備えた人々が地上に現れ、都市文明を発達させるまでに15万年以上かかったことになる。15万年の歳月をかけて誕生した最初の文明が、いきなり500年で人類最大の建造物を建てたことになる。しかもそれ以後4500年あまり、数多くの文明が栄えたにもかかわらずギザの三大ピラミッドを上回る規模の建造物は建てられていない。テクノロジーが発達し、様々な建設機械が使われるようになった20世紀後半になって、初めてピラミッドに匹敵する規模の建造物が建てられるようになった。
 フィロンの世界七不思議の中でピラミッドだけが群を抜いて古いものにもかかわらず、現在残っているものはピラミッドだけだという事実から考えても、ピラミッドがいかに高い技術で建造されたかがわかる。文明の進歩を語る上でエジプトの遺跡は明らかに一般常識からかけ離れているように思われる。エジプトに先立つ文明の存在を考えなければこの矛盾を解決することは困難であるとは思わないだろうか。
 ギザの三大ピラミッドは、その前後に建造されたピラミッドと比べ技術力や規模において群を抜いている。以前に建造された物より優れている事は、あたりまえだが、それ以後に建造されたものよりはるかに優れているのである。技術の衰退が起こる原因は、いくつか考えられる。
 ピラミッド建造事体があまり行われなくなったために技術が衰退した場合や、ギザの三大ピラミッドで一度ピラミッド建造が行われなくなり。 以後に建造されたピラミッドは時間的に大きなブランクがある場合である。しかしエジプトの場合はどちらも当てはまらない。ピラミッドはずっと連続して建造され続け、建造数のピークを迎えるのはギザのピラミッドより後のことである。
 そう考えると、ギザの三大ピラミッドを建造した者は他のピラミッドを建造したエジプト人とは、異なる人々であった可能性があるのではないだろうか。高度な技術を備えた何者かが、ギザの大地に大ピラミッドを築きエジプト人に土木工事の技術を伝えたと考えれば、すっきりする。
 クフ王の父とされるスネフェル王は、ピラミッドを少なくとも三基建造している。傾斜角度の浅い赤いピラミッド、崩れピラミッド、そして傾斜角度の変化した屈折ピラミッドである。エジプト学者によると、スネフェル王が様々なピラミッドを試行錯誤した挙句に、ついにクフ王の世代で真に調和の取れたピラミッドを完成させるに至ったとされている。しかし、明確な目標もなしに、巨大なピラミッドを3基も建造する事があるだろうか。
 スネフェル王はむしろギザのピラミッドと言う完成された手本が存在したがために、無駄な努力を三回も繰り返したと考えるほうが理にかなっている。何しろ、クフ王のピラミッドとされている物が、クフ王によって建造されたとされる証拠は、内部に残された落書きに、間違った書式ながらもクフ王と読める王名が出てくると言う事だけなのだ。ギザのピラミッドがスネフェル王以前に作られていた事を否定できる明確な証拠は何もないといってよい。
 又、グラハム・ハンコックがその著書「神々の指紋」で指摘しているように、ギザ大地の大スフィンクスには激しい降雨による浸食の跡が見られる。この事は、スフィンクスがピラミッドの建造される遥か以前から存在した事を物語っている。やはり現在知られているエジプト文明とは異なる先行文明が存在したと考えるほうが正解だろう。
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