kitombo.com | 三神たけるのお伽秦氏 | 2002年3月25日
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三神たけるのお伽秦氏
「虎の巻」

三神たける
3月25日

 黄トンボも、早いもので1周年を迎えた。先日、関係者を集めた、一周年記念パーティーが都内の某所で開かれた。普段、コラムでしか知ることのない方々に、直接お会いできたことは、とてもうれしい限りである。会を主催していただいた方々には、心から感謝を述べたいと思う。
 当日の黄トンボ一周年記念パーティーには、著名な学者の方がひとり、ゲストで招待さ れた。その方の名は、茂在寅男。知る人ぞ知る、日本海洋学及び航海術の権威で、科学の みならず、芸術や歴史学の分野においても、めざましい活躍をしている。その名声は遠く 海外にも聞こえ、イギリス王立航海研究所の唯一の日本人名誉会員として、世界的に知ら れている。
 しかも、茂在氏は外国人、とくにユダヤ人から特別な好意を抱かれている。茂在氏の人 柄は、氏を知る人なら、だれでも知っている。気さくで飾らない人柄は、だれからも愛さ れる。茂在氏がいるだけで、その場が楽しく、愉快になる。しかも、側にいれば、宝くじ やゲームで大当たりが出るというほどのラッキーマンなのだ。
 だが、ユダヤ人が注目するのは、そうした意味ではない。茂在氏は、かねてより古代人 は世界的な規模で、ダイナミックに交流していたと主張。パレスチナにいたユダヤ人もま た、船に乗って日本にやってきたはずだと断言している。実践的な航海術に裏づけされた 仮説は、近年、次々と証明されている。
 ゆえに、世界各地に離散した兄弟を捜すユダヤ人が注目するのは、当たり前といえば当 たり前だが、それだけではない。ユダヤ人が、かくも親しみをもって集まってくる本当の 理由。それは名前である。
 茂在寅男−−モザイ・トラオ。ご出身である茨城の方言では、モーゼイ・トーラオと呼 ばれていたという。これを、そのままユダヤ人が聞けば、どうなるか。なんと、モーゼ・ トーラーになるというのだ。
 モーゼとは、出エジプトで有名な大預言者モーセのこと。トーラーとは律法という意味 で、ユダヤ教の根本聖典である『旧約聖書』の冒頭5つの書を意味する。つまり、ユダヤ 人にとって、もっとも重要なふたつの名称をもった人物なのだ。
 これをユダヤ関係者から初めて聞いたとき、思わず吹き出してしまった。が、今、考え てみると、なかなか含蓄がある駄洒落(失礼!?)かもしれない。
 茂在がモーゼというのはいいとして、寅男とトーラーは、興味深い。寅男の寅は、動物 の虎、すなわちタイガーである。古来、中国では龍虎といい、龍とともに虎を最強の動物 とみなした。その伝統は日本にも生きている。
 なぜ、茂在氏は寅男という名前なのか。聞けばなんでも、寅年寅月寅日生まれであった ため、親が寅男と名づけたらしい。日米開戦の暗号「トラ、トラ、トラ」を地で行くよう な名前だが、歴史を振り返ると、この日本には茂在氏と同じく寅年寅月寅日生まれの有名 人がいる。
 京都の鞍馬寺で修行した牛若丸とくれば、もうおわかりだろう。そう、源義経である。 源平合戦の勝負を決めた英雄、源義経と茂在寅男氏は、同じ誕生年月日なのだ。
 と、これだけなら、大したことではない。問題は、トラである。ご存知のように、源義 経は鞍馬寺の山奥で、天狗から様々な叡智と技術、それに格闘術を伝授されたといわれて いる。このとき、源義経は鬼一法師から兵法を伝授されている。その兵法を記した巻物の 名は「虎の巻」と呼ばれ、今日でも、奥義書やあんちょこの意味で使われる。
 でも、なぜ「虎の巻」なのだろうか。「牛の巻」や「猫の巻」でもいい。強そうだとい うなら、「龍の巻」も悪くない。どうして「虎」でなくてはならないのか。ものの本によ れば、「虎の巻」は「六韜」という兵法の書物の中の「虎韜」のことで、源義経は、これ を伝授されたらしい。
 しかし、はたして、それだけだろうか。
 源義経と同じ誕生年月日である茂在寅男氏のように、虎はトーラーなのではないか。つ まり、「虎の巻」とは「トーラーの巻物」を意味しているのではないだろうか。かつて、 日本では書物を巻物にした。同様に、ユダヤ人もまた、書物を巻物にした。なかでも、ト ーラーは現在でも、巻物の形である。東京にあるユダヤ教のシナゴーグにも、立派なトー ラーの巻物が安置されている。
 しかも、源義経のバックにいた天狗というのが怪しい。天狗は修験者の姿をしているが 、それは伝統的なユダヤ教徒の衣装そのまま。頭に兜巾を乗せているのは、日本人以外で は、ヒラクティリーという黒い小さな箱を額に乗せるユダヤ教徒だけ。天狗の鼻も、ユダ ヤ人特有の鷲鼻と見る人も少なくない。
 天狗が住んでいたという鞍馬であるが、ここの山は松尾山と呼ばれてきた。京都で松尾 とくれば、松尾大社である。全国の松尾神社の総本山である松尾大社を創建したのは、秦 都理なる人物。つまり、秦氏だ。鞍馬天狗の正体は、ひょっとして秦氏=ユダヤ人原始キ リスト教徒だったのではないか。だとすれば、源義経に伝授された「虎の巻」とは、やは り「トーラーの巻物」ではなかったか。
 次回は、茂在寅男氏と源義経、そしてトラ、トラ、トラの謎を追って、かのチンギス・ ハーンの正体に迫ってみたい。
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