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ピーターパンの世界
「ピーターパンの世界(21)」

大地舜
11月6日

 今回の「ガイドライン」プログラムでは、私の3つの大事な過去生(前世)について知ることになった。これが自己催眠や自己の願望を表わす幻想なのか、それとも実際の前世の経験なのかは、もちろんはっきりしない。だが、私は基本的に懐疑派だ。証拠がない限り、簡単には信じられない。
 最も大切だというエジプトにおける人生は、私が若いときから大ピラミッドを見にエジプトを訪れていることと符合する。だが、それが前世の影響なのか、あるいは現世で数回エジプトを訪れたことの影響なのかはよくわからない。東欧との関係はあまりない。ブルガリアやセルビアからの留学生をわが家で預かったことがある程度だ。
 私の前世で若くして殺されたという青い目の少年は超能力者だという。だが、だれだって超能力には憧れを持っている。私もそうだ。だからそういう願望が、夢となって、イメージとなって現れたのかもしれない。
 一つのヒントは<証拠が欲しい>と思ったときに、<1540年の東欧を調べろ>というお告げがあったことだ。このときはモンゴル帝国との関係も感じたので、おもわず1140年の間違いではないの? とガイドに聞き直したが、返事はなかった。モンゴル帝国が東欧を侵略したのは16世紀ではなく12〜13世紀であったことは、私程度の歴史知識でも即断できる。
 日本に帰ってきて、さっそくインターネットの百科事典ウィキペディアを調べたが、特別なことは何も出てこない。
 ハンガリーが蒙古の来襲を受けたのは13世紀だった。16世紀の1526年にハンガリーはオスマン帝国に侵略されて領土のほとんどを失っている。ブルガリが蒙古の来襲を受けたのは1242年で、1393年以降はオスマントルコの領土だ。
 これで「1540年の東欧を調べろ」との声は、ただの空耳だった・・・ということにしてよいだろう。あーがっかり。

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 モンロー研究所の「ライフライン」プログラムに参加する為、ふたたび成田を飛び立ったのは、10月7日(土)だった。
 飛び立つ前の1週間、『古代の洞窟』(T・ロブサン・ランパ著)と『チベット永遠の書』(T・イリオン著)を読んでいたが、それらを読み終え、飛行機の中では『臨死体験』(立花隆著)を読み始めた。
 『古代の洞窟』はチベット少年僧の不思議な物語だが、一番興味深かったのはチベットの高僧が「世界で最大の力は性ではなく、想像力だ」と述べていることだ。想像力とはイマジネーションとうことだろう。これには「ウーン」と唸ってしまった。
 世界で最大の力は「愛」だというなら分かりやすい。「性」だと言われたら、ちょっと躊躇する。「性」が大事なことは分かる。人類が存続できる唯一の方法だからだ。宇宙は魂の交流としての性の営みには寛大だと、私も思っている。だが、なんで「想像力=イマジネーション」が世界最大の力なのだろう。
 これは気になる。なぜなら、モンロー研究所ではいろいろなイメージが浮かぶが、それをどう捉えてよいかが分からないときがあるからだ。たとえば体外離脱もイマジネーションの世界だ。前世(過去生)のことを知ったのもイメージからだ。
 これまでイマジネーションというと、想像の産物であり現実ではないから劣る・・・という認識があった。だが、想像することは現実よりも大事らしい。これまでは創造力を高く評価して、想像力を低く見ていた。だが、イマジネーションがなければ「愛」も「性」も芸術作品も生まれない。想像力がなければ性的衝動も起こらない。芸術家が美しいシャンデリアのイメージを持たないと、シャンデリアも生まれない。
 そうなるとイマジネーションから生まれるイメージを馬鹿にしてはいけないことになる。日本語で、想像と創造が同じ発音であるのは、偶然ではないのかもしれない。創造するには想像力(イマジネーション)が必須なのだ。
 想像には空想も白昼夢もある。だがこれらにも大切な価値があるのだろう。
 また「想いは実現する」ことも常に現実生活で感じている。「想い」というのも現実ではなくイマジネーションだ。だが、想いのイメージは現実化するのだ。そこでこの10年間、善い想いで頭をいっぱいにしておくように心がけている。そうすると善いことばかり起こるのだ。
 モンロー研究所に行く前に「イマジネーション」について再考できたのはプラスになった。なぜならヘミシンクの世界は、まさにイマジネーションの世界だからだ。
 『チベット永遠の書』も興味深かった。著者のT・イリオンはドイツの探検かだが、並の人でないことは、読み始めてすぐに分かる。なかなか優れた人物だと感じさせるところがあるのだ。この本からも優れた洞察をたくさん得たが、気になったのは、後半に出てくる谷間の地下都市の話だ。
 この都市の支配者は悪の神だ。霊の世界には「悪」と「善」があり闘っているというわけだ。このような思想は5000年以上前からあるが、モンロー研究所の経験はどうなのだろう?
 ヘミシンクの世界でも霊の世界に入っていく。そこでは悪霊と出会うことは無いのだろうか? 私の体外離脱は楽しい経験ばかりだが、ゲートウエイ・プログラムで一緒だったアイコは、体外離脱をして、いろいろと恐い経験もしている。この違いはどこから生まれるのだろう。
 こんなことを考えていたら、ワシントンDCのダラス空港に到着した。

(つづく)

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