kitombo.com | 大ピラミッドの話 | 2007年6月11日 
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大ピラミッドの話
「皐月は梅雨空」

今尾 いくる
6月11日

 6月15日が5回目の新月で、この日から旧暦五月である。
 五月と言えば五日は端午の節句である。前にも書いたが節句とは暦の節目であって、旧暦では一・七(人日)、三・三(上巳)、五・五(端午)、七・七(七夕)、九・九(重陽)と五回美しく並んでいる。この並びは単なる数遊びでなく、日にちによって月が形を変え、地球に与える影響が変わることと関係があるという話を聞いたことがある。この五節句で三月三日が女の子祭り(雛祭り)として行われるのに対し、端午の節句は男の子の祭りであって男の子の健やかな成長を願う。ただし、暦が作られた中国では五月五日は悪い日とされていて、節句には邪気払いの意味が込められていたようだ。菖蒲を供え、鯉のぼりを飾り、ちまきや柏餅を食すのが昔からの習わしであるが、邪気払いとも関係があるらしい。
 さて、五月は皐月(さつき)である。新暦になじんでしまった私たちには、皐月は新緑美しい爽やかな季節、風薫る5月という感覚であるが、旧暦の皐月は実は鬱陶しい季節なのだ。平安時代中期(11世紀ごろ)の枕草子にも
「節(せち)は五月(さつき)にしく月はなし、菖蒲・蓬などのかをりあひたる、いみじうをかし。・・・空のけしき、くもりわたりたるに・・・」
 とある・・そうだ。梅雨空に菖蒲は、新暦6月でなければならない。5月ではチト早すぎるのだ。因みに万葉集ではさつきが出てくる歌が九首もあるのに、きさらぎややよいは一首も無いのだそうだ。なぜか皐月が愛されていたのだ。
 そして皐月の七日(新暦22日)が夏至、太陽に最も近くなる日だ。地軸が23.5度傾いた地球の北半球では、夏至の太陽が最も高い位置に来て、日照時間が最も長くなる。頭上からさんさんと照らす太陽、夏だ! 地球は今、春分点から90度移動した位置にある。
参考書
内田正男 暦の話十二ヶ月 雄山閣 ほか

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