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大ピラミッドの話
「海底遺跡の探し方(13)−水中デジカメ講座5」

今尾 いくる
9月15日

 海底遺跡を撮るためのカメラについて4回にわたってお話して来ましたが、まとめると“広角”で“明るい”レンズをもった“デジタル機”で、“一素子あたりの面積の大きいもの”。まずこれらをクリアーする必要があります。さらにオプションとして出来れば画素は多いほうが良い。これってかなり贅沢な要求なのです、実は。

どんなカメラを使うべきか?
 結論を言ってしまえば、全く残念なことだけれど、高いカメラほどやっぱりイイみたいです。なぜ高いカメラが良いかというと、以前お話した“超”高級住宅地の場合を考えると分かりやすいのすが、土地に余裕があるのです。ですから曇っていても土地全体では光量はしっかり確保しているし、隣から話し声が漏れてくる事もありません。
 余裕というと高級車も同じですね。普段街中を走っている分には大衆車と変わり無くても、一旦高速でのロングドライブになると車に余裕があるので、運転する人が疲れないのです。大衆車というのは、価格とのギリギリのバランスで作られているので大部分である普通の状態であれば乗り心地は悪くありませんが、少し条件が悪くなるとそれをカバーすることは出来ないのです。
 高級バッグも余裕を持って作ってあるので、長い間使っていても悪くならないと言われていますよね。ただし日本では、高級バッグは同じ物を長期間使うのでなく、別の使い方、すなわち新しい時だけ人目につくように取り替えて使う方もいらっしゃるようですが…(また嫌われちゃったかな?)
 で、話を戻して、高いカメラというと結局はデジタル一眼レフになります。ただしデジタル一眼レフであれば全てが良いかというとそうでもなくて、デジタル一眼レフでも撮像素子の小さいのもあるようですので注意が必要です。デジタル一眼レフで、CCDがフルサイズといわれる1000−1200画素クラスのものがベストでしょう。当然の事ながら値段もベストです!
 水中デジタルプロジェクトの文月(ふづき)氏によると、満足行く水中写真を撮れるカメラは少なかったようですが、ようやく最近デジタル一眼レフカメラに満足のいくものがでてきたとか。

カメラが決まっても…
 カメラを買ってもそれをそのまま水に浸けるというわけにはいきませんね。カメラの選定が終わったら、次に水中ハウジングの問題が待ち受けています。これがまた結構悩ましいのです。入手しやすく、従って手ごろな価格のハウジングは沢山あります。ただしこれは売れているカメラ向けのハウジングですので、多くはポケットカメラ用です。そしてこのポケットカメラ+ハウジングの組み合わせでも、スナップや魚などのマクロ写真は良く撮れるようです。でも遠いところにある遺跡はちょっと厳しいでしょう。というわけで選んだカメラの専用ハウジングがあればいいですが、なければ特別注文で作ってもらうことになります。

選べない問題
 実は最後に最大の問題が残っているのです。カメラをそろえて水中ハウジングを作ってスタンバイできていても、これってかなりの大きさになります、これを持って水に入れるか?という問題です。カメラを持つとどうしても注意をそちらへ向けなければいけません。中性浮力が取れることは勿論ですが、ある程度ダイビングに慣れて水中で余裕が出来るようになって初めて好い写真が撮れるのです。カメラや水中ハウジングは選んだり気にいらなければ取り替えることもできます。ただしご自分に関してはこれはできません。すなわち、良い水中写真とは
 カメラの性能 x 水中ハウジング x 撮る人のダイビングとカメラの技量
なのです。海底遺跡の調査をしようとすると一度は考えて見る必要があるでしょう。現在はインターネットも使えるのでじっくり調べてみるものいいでしょう。参考情報を載せておきます。

参考情報
<水中デジタルジャーナル> 
http://www.t3.rim.or.jp/~km01-div/melmaga/melmaga.html
 発行人の工藤昌男氏は業界では大変有名な方。筆者もお会いしたことがありますが、知識・技術・経験そして熱意をお持ちのすばらしい方です。ファンも多数。
HP: http://www.t3.rim.or.jp/~km01-div/

<水中デジカメプロジェクト> 文月 涼 氏(水中デジタル映像研究所 所長)
http://www.uwdigicam.org/indexj.html
 インターネットよりも本に毎月何本も記事を書いておられるので、このサイトまで手がまわらないのかもしれません。最近更新されていません。ただし役に立つサイトです。

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