kitombo.com | ミャンマー友好の旅 | 2005年9月12日 
kitombo.com

ミャンマー友好の旅
「相本 真菜 3」


9月12日

その4「お祭り〜昼編〜」
 急速に、世の中は変化している。
 だから、時間はいつのまにか伝統を生んでいる。

 ミャンマーのお祭り(セレモニー)に出席した。
 外国からのお客さまは私達とアメリカ人の老夫婦。
 威風堂々、伝統的な衣装に身を包んだ男女が立ち並ぶ。迫力満点。
 こうした大人の姿が、次の世代に伝わる。

 ミャンマーの大人はこうやって、ビシッと決める所がある。
 本当は自分も遊ぶのが好きなのに。
 大人らしくキメる所はキメる、遊ぶ時は遊ぶ。
 そんな信頼できる大人、かっこいい大人がたくさんいるから、
 素直に伝統は受け継がれて行くように思う。

 祭りを非日常なものとして楽しむ人。
 皆で集まり、思いきり遊ぶ機会であり、自分を表現できる場所。
 一方で、土地の伝統を継承する意味で参加する人。
 血縁や隣近所のよしみというか、日常生活の延長で参加する人。
 正装して一同に介す参加者の日常と非日常の関わり、
 これが祭りを重層的なものにしている。

 日本でも、昔からのしきたりや祭りの重要性というのは年々薄くなっている。
 変化は常だ。
 ただ、核となるものがいつもそこにあれば、それでいい。
 遊んだり、お茶を飲んだり、散歩したり。何をしようとも、
 今もなお祭りが続く大切さを感じられれば良い。
 様々な人々が関心を持ち、伝統への評価が生じる事で、
 祭りは新たな息吹を吹き込まれる。

 サッカー場がお祭り会場だ。
 芝生の上にたくさんのテント小屋。
 喫茶店ではあまーいあまーいコーヒーをごちそうになった。
 的に向かって、おじさんに弓矢を習った。
 ズルをして前へ出てようやく、当たる。
 おじさんはすごい。矢が早い、鋭くささる。完敗だ。

 チンの人達の古くから伝わる骨とう品の展示場。
 素晴らしくキレイな刺繍の布、動物の頭の骨、皆が一生懸命説明してくれる。
 言葉は分からないけれど、一生懸命聞く。みんな笑顔があったかい。
 夜のために練習をしているバンドのメンバーに会った。
 同じ年の彼らは、「上を向いて歩こう」をギターで弾いてくれた。
 何か弾いてよ、と言われてもお返しできないのが悔しい。
 今度はあの舞台の上で披露しようと練習を心に誓う。

 油ですべる登り棒に、挑戦する人達を見物した。
 棒のてっぺんにはお金が見える。
 ちょっと年上のお兄ちゃん達がグループで攻めている。
 1人の上に1人が乗り、またその上に人が乗り、
 上から滑り止めの粉がふってくるは、登る時に顔をけられるは、崩れ落ちるは、
 散々でおもしろいけれど、毎回違う手を考えてくる所がすごくいい。

 その土地に息づく自然を味わい、仲間と集い、はしゃぐ事に喜びを覚える。
 自分の力を思いのたけぶつけられる、そんな空間を愛してる人々がたくさんいた。

つづく

これまでのコラム
kitombo.com