kitombo.com | 手相の科学 | 2003年1月6日
kitombo.com

手相の科学
「手相の科学(15)
第4章 手の艶(1)」

大地舜
1月6日

Wm・G・ベンハム:著 大地 舜:訳

 第3章で述べたように、入ってくる姿を注意深く観察したら、次に実際に手を検討することになります。手相を見るときに最高の結果を得るには、顧客が気持ち良く座れる環境が大切です。その中でも一番重要なのは、正しい照明です。
 手相を見る人の視力はそれぞれ異なるので、一概に断定はできません。しかし、明るい白色光は欠かせません。もっとも優れた照明は、北側から照らす昼間の自然光です。「宮」の膨らみを見つけるには鋭い眼と、明るい光を必要とします。特に繊細な手の時は欠かせない条件です。
 自然光よりも暗いようでは不十分です。照明が十分でも、時には拡大鏡を必要とします。私がお勧めするのは、手の平をカバーするほどの大きさがある直径一五センチほどの強力な拡大鏡を使うことです。これがあれば繊細な線も見逃すことがありません。
 あなたの目が鋭ければ、大きくて明りょうな特徴に対して拡大鏡を使う必要はないでしょう。しかし、複雑で線が多い手を見る場合には、拡大鏡を使うことをお勧めします。拡大鏡を使うと、まだできはじめたばかりの線を見つけることができます。つまり、現在、生まれつつある感情が読み取れるのです。
 あなたが顧客の人生に深く踏込んで分析する気ならば、このような詳細な観察が必要となります。
 昼間の自然光は、手の色を判断するためにも欠かせません。多くの手相鑑定家は、ガス灯の下での鑑定を拒絶します。これは安全な方針です。昼間の自然光は手相の詳細を見るにはどうしても必要なのです。
 くつろげる椅子があり、照明も良く、拡大鏡の準備もできたら、温度の調節が必要です。そうですね顧客の手相を見るには華氏70度くらいが良いでしょう。
 全ての手相鑑定は両手を見る必要があります。詳しい知識に基づき、まず片手ずつ検討し、それから両手の情報を総合してから意見を言うべきです。手相の鑑定で間違えるのは、片手だけを参考にしたときです。なぜなら人間は歳とともに変化をしますが、その変化が通常は右手に記録されているからです。
 左手だけを見ると、それはその方の天性の素質だけを見ることになり、その後の発展がわかりません。その方の現在の姿を知るためには、両手を観察し、天性で与えられた素質が、その後、向上したのか退歩したのかを見る必要があります。
 私はこのことに関して、注意深く研究してきました。これまで多くの手相を鑑定していますが、天性では弱かった素質が成長とともに強くなったり、強かった優れた素質が崩壊しているケースに多くぶつかっています。
 通常は左手が生まれたときに与えられた天性の素質を示しています。右手は与えられた天性の才能を伸ばしてきたのか、浪費してきたのかを示しています。
 昔から心臓に近く、多くの線がある左手を鑑定するべきだと言われてきました。残念ながらこれは間違った考えです。心臓は右手に対しても左手に対しても同じような影響しか与えていません。だから両手を見る必要があるのです。
 左手は受動的な手です。右手は能動的です。しかし世の中には左利きの人がたくさんいます。左利きの方を鑑定するときは、右手が受動的で、左手が能動的だと見るべきです。つまり、仕事をする手が現在の姿を記録している手となります。一方、受動的な手は生まれたときに与えられた素質を示しています。したがって、受動的な手を見て、ある状態を観察し、能動的な手を見てその状態が向上していれば、その方の人生が向上していることが分かります。その反対の傾向も、手相を比べれば分かることになります。(続く)

これまでのコラム
kitombo.com