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「宮」の頂上を探し発見する作業は、不要な詳細であり面倒だと感じるかもしれませんが、手相を深く読み取るには、「宮」の頂点のわずかなずれも、すぐに認識できる事が必要なのです。機目の粗い皮膚ならば、裸眼でも簡単に頂上の位置を確認できます。しかし機目の細かい皮膚だと、天眼鏡が必要になります。暗い場所では天眼鏡を使っても、頂上を発見できないでしょう。
一般的なルールとして、頂上は「宮」の真ん中に位置している必要があります。頂上が「宮」の中心の上にあれば、特質が強化されます。下側にあれば特質が弱まります。ここでも3つの世界が適用できます。頂上が中央に存在すれば「宮」が正しい場所にあり、「宮」の特質に強靭さが与えられます。「宮」が同じように発達している手の場合、「宮」の頂上の位置がより中央に近い「宮」の特質が、支配的になります。判断が難しい場合も、頂上の位置を見ることで道が開けるものです。
「宮」の頂上がほかの「宮」に引っ張られていたら、引っ張っている「宮」の特質が支配的になり、引っ張られている「宮」の特質は弱まります。ここで言っているのは基本的な原則で、この件に関する内容は「宮」に関する章で詳しく述べます。
人には7つのタイプがありますが、その完成度には違いがあります。タイプに欠陥のある方、非常に悪い方、悪徳を示す方も見かけます。すべてのケースに言えることですが縦の線は良い線です。縦線を横切り破壊する横線は悪い線です。そこで一般的な基準が生まれます。
格子状の線は縦線と横線で構成されていますから、「宮」に欠陥があることを示します。写真92のように横線だけの手は悪い兆候です。横線だけというのは最悪です。悪に立ち向かう縦線が無いからです。格子状はまだましです。横線で傷を受けてはいますが、縦線があるので少しは良さが有るからです。
「宮」のタイプによっては、自然に悪相なものがあります。このタイプに横線や格子状の線があると、その悪相が凶相になります。一方、自然に良い相を持つ「宮」のタイプに横線や格子状の線があっても、それはだいぶましです。
欠陥を見るには、色と爪も見ます。色と爪からも健康と性格の欠陥が見て取れるからです。自然に犯罪者になる人もいますし、あるいは悪い環境や特別な誘惑に負けて悪人になる方がいます。「宮」はそれらが起こる事実を示します。「宮」を見るときは、過剰は過小と同じように良くないことであることを覚えていてください。
野心は限度を超えない限り必要ですし有益です。しかし、野心が強過ぎると、外見を保つために盗難をするようになるかもしれません。一方、野心がないのもよくありません。通常それでは成功できないからです。しかし、野心的でない人は正直者である可能性があります。
「宮」を検討するときは、必ず両手を観察してください。左手にハードな「宮」があり、右手にソフトな「宮」があるならば、「宮」の自然な強さが弱まります。この組み合わせが逆ならば、「宮」の自然な力が強まります。
片方の手が、赤や黄色や白などさまざまな色で、反対側の手の色が異なるときがあります。この場合、左手で示されている色が、右手の色で示される傾向に変わって行ったのです。したがって、この知識を使って、顧客が過去にどのような特質を持っており、現在はどうなったのかを語ることができます。
これまでの章で、色や密度、各々の『宮』の基本、左右の手の発達具合などについて、どのようにルールを当てはめていくかを見てきました。両手の「宮」を判断していくのにもこのルールを適用すれば、成功するでしょう。それぞれの「宮」と指に当てはまるルールが、手の全体にも適用されるのです。手のそれぞれの部分に一般的な法則を当てはめることを学べば、たびたび出会うことになる混ざった組み合わせの手を、正確に読めようになるのです。
(一三章終わり・つづく)