両手を検討して、同じように主要な線が無くても狼狽することはありません。まず何があるかを観察して、次に失われた主要な線が、持ち主にどのような影響を与えているかを推測してください。手によっては何百という線が手の平のあらゆる方向に広がっています。これら多数の線はチャンスライン(できごとの線)で、心配から生まれる線です。それぞれの線は多彩な感情を示しています。主要線や補助線でないものはすべてチャンス線です。このような線があるかたは、極端に神経質で、多くの相反する感情の餌食になっています。この方の手では電気流もジグザグにあらゆる方向に流れ、神経質な流れとなります。
このような場合、あなたの仕事は主要な線を探し、それらがチャンス線によってどの程度の損傷を受けているかを見ることです。初心者の場合、このような手を観たら極端に神経質だと判断するだけで十分でしょう。これらのチャンス線のすべては感情を示しています。ある線はどこからともなく始まり終わっています。それらはとらえどころの無い衝動の現れです。この場合は、この方は何かを必死でやり始めましたが、意欲を無くし、そのプロジェクトを放棄しています。そのような感情が強いときは、手にもその形跡を焼き付けます。でも最終的には放棄されています。そならばこのような線を読んでも意味はありません。
別のチャンス線(できごとの線)はある「宮」で始まり、別の「宮」で終わっています。このような線は、この二つの「宮」には関係があることを示しており、価値ある情報をもたらします。ある種のチャンス線は主要線とか補助線から始まり、別の主要線や補助線あるいは「宮」で終わっています。このようなチャンス線は重要です。どうでもよい線と価値ある線を区別できるようになるのに、それほど時間はかかりません。主要線と補助線に精通するまでは、チャンス線についてあまり心配しないほうが良いでしょう。主要線と補助線のことが簡単に理解できるようになると、自然にチャンス線の判断力も高まってきます。
最初に観察するのは、手における線の相対的な位置です。大きな手の持ち主ならば、深くて大きな線が見られるでしょう。小さくて繊細な手ならば、繊細な線でしょう。大きな手と大きな木星人の指(人差し指)を持つ人の体には、電気流もたくさん流れるでしょう。したがって電気流を流す線も、太く深くなる筈です。これは大きな電流をながす電気屋さんが、太い電線を使うのと同じことです。
大きな手を持つ人の線が繊細で細く、まるで体の小さい人の手のようだったら、大きな手に惹きつけられる電気流の量が多すぎるので何らかの問題が生じます。
あるときお医者さんが相談に来ました。医者の手は大きいのですが線が細く、電気流を運ぶのに不十分でした。そこで、頭を使いすぎないように、過剰に知的な活動をしないように助言しました。なぜなら特に頭脳線が極端に細かったからです。この医者は、私の助言を無視しましたが、一年も経たないうちに精神病院に送り込まれました。彼の頭脳線は細すぎて、惹きつけられてくる電気流に対応できなかったのです。逆に、手が小さい方の線が非常に大きく深い場合も、安全とは言えません。
一つ一つの線を細かく分析する必要があります。線が開始するところからコースをたどり終点に達するまで、細かく観ていくのです。コースに沿って、深さ、方向、大きさ、色など、すべての変化を読み取ってから線の判断をしてください。さらに線は明瞭で、均等か、あるいは破断しているか、線が横切っているか、他に欠陥が無いかどうかも見てください。人生における変化や出来事は、主要線全体を細かく見ていくことで正確に判断できます。チャンス線を読むよりはるかに正確です。
手を観察するときには方法論を確立しておくことをお勧めします。まず感情線(ハートライン)から観察し、次に頭脳線(ヘッドライン)、次ぎに生命線(ライフライン)と読んでいくのです。このようにシステム的に見ていくと、大事なことの見落としが少なくなります。手の主要線が明瞭で強く、チャンス線が少なければ、その方は落ち着いた方で、人生を予定通り自然に従って進んでいます。チャンス線が多く、それらが主要線を横切っているなら、その方は気まぐれで、いろいろな方向に走り、自然な人生の地図に変更を加えています。
(つづく)