kitombo.com | 手相の科学 | 2006年9月18日
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手相の科学
「手相の科学(39)
第13章 こぶだらけの指(1)」

大地舜
9月18日

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 顧客の手を観ると、滑らかな指と、こぶだらけの指があることに気がつくでしょう(写真55)。滑らかな指と、こぶだらけの指はまったく正反対の種類の人々を示しています。
 滑らかな指は若い人に多く見られます。こぶだらけの指は、熟年に属しています。これは絶対的なルールではありませんが、こぶのある指は哲学的な素質を示します。これが生まれつきの気質だと、若いときから関節が発達します。しかし、多くの場合、年齢とともに人々は分析的になるので、こぶだらけの指はどちらかというと熟年の方に多く見られるのです。
 指によっては、最初の関節のこぶだけが発達していることもあります。最初の関節のこぶを手相鑑定家は「知の構え(メンタル・オーダー)」の「こぶ」と呼びます。つまり知的均整がとれているかどうかを示します。
 別の指は、二番目の関節のこぶが発達しています。これを「物の構え(メンタル・オーダー)」と呼びますが、すべての物的な秩序、たとえば事務所や家庭を整頓することを好むことを示しています。
 二つの関節に「こぶ」があるのは、「知と物」の両方の構えを持つことを示します。この方の行動は遅くなります。何事に関しても注意深く考え抜くからです。さらにすべての行動に知的・物的な整然さが見られます。
 彼らはすべてをルールに基づいて判断します。判断は整然とした知性と身体の立場から下します。つまりすべてを分析し、すべての疑問を理屈で解決しようとします。その場合、根本まで分析し、細かい要素まで追求します。つまりこぶだらけの指を持つ方は、分析的で理由を探り、探求心旺盛で、深く考えます。それがこれらの人々の特質です。
 彼らが何かを真実だというとき、それは問題をまず聞いて、考え抜き、理解した後のことです。かれらはすべての発言を、整然とした知性に照らし合わせて検討します。さらに彼らは常識と第2関節のこぶで見られる実際的な理屈で、自らの立場を構築します。
 彼らは情熱に流されることも、衝動的な行動を取ることもありません。すべての事柄を徹底的に調査して、考え抜くのです。彼らは真実を追求する哲学者です。軽薄な動機で分析をすることはありません。彼らは事実に到達することを求めます。したがって滑らかな指の人ほど素早い反応はしません。なぜなら物事の根底を見極めようと必死だからです。彼らは探求の結果得られた事実にしたがって行動します。
 このように分析的性向があるため、こぶだらけの指を持つ方は、感情的にはなりにくく、感傷に動かされません。彼らを導くのは理由(頭脳)であって衝動(心)ではありません。こぶだらけの指を持つ方は、突然、何かに夢中になるようなことはありません。彼らには考える事柄と、考える時間を与えなければなりません。そして彼らの探求の結果に、任せる他ないのです。
 あなたに趣味や、やりたい計画があっても、彼らがあなたの考えにすぐに賛同し、一緒にやり始めると、期待しないほうが良いでしょう。あなたの望みを強く表明し、彼らに考え抜く時間を与えるのがよいのです。
 こぶだらけの指を持つ方は、勤勉家です。彼らは人生を歩むのに、衝動やインスピレーションに頼りません。彼らが頼るのはよく整理された頭脳に蓄積された情報です。必要なときが来るとその情報を使います。このためにこぶだらけの指をもつ方には、科学者や歴史家が多いのです。ロマンチックな物語を書く作家はいないでしょう。
 こぶだらけの指を持つ方は、エネルギーがあり常識が豊かだと感じさせるところがあります。彼らが哲学的な結論に達するには、学びと労働が必要です。こぶだらけの指を持つ方は、独創性のある推理をすることが多いのですが、それを正しいと確信したら、迷うことがありません。
 宗教に関してはクリスチャンであることも多いですが、無神論者も多いでしょう。なぜなら彼らは、何かを信じるのに多くの証拠を必要とするからです。彼らは理性的・実証的であった聖トマスのような人々です。懐疑派で、確信を持つこともありますが、それには証拠を自ら確認することを必要とします。何かがあることを証明するのは、なにも無いことを証明するよりも難しいものです。したがって証拠が不十分だと結論すると、この方々は無神論者になります。どちらの立場に立とうと、彼らは心の底からそれが正しいと信じています。
 彼らは哲学的で分析的です。理屈を大事にし、真実を調査し、探索します。正直でエネルギーに溢れ、頑固な思索家で、疑い深く、結論に達するまでに時間がかかります。また忍耐強く、組織的です。したがって、彼らは周りの世界を常にチェックしていますし、あまり物事が早く進み過ぎるのを予防します。
 生命の流れは指の先端から知性をもたらすことを思い出してください。その流れが、最初の関節、つまり「知の構え(メンタル・オーダー)」で停止されたと考えてください。「知の構え」がその流れを理解して、通過させるまでに時間がかかるのです。次に第2の関節である「物の構え(マテリアル・オーダー)」に来て、そこでも流れを理解して通過させるのに時間がかかると考えてください。このように見ると、哲学的なこぶを乗り越えるのがいかに大変か、知的にイメージが浮かぶと思います。

(つづく)

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