kitombo.com | 手相の科学 | 2006年10月9日
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手相の科学
「手相の科学(42)
第14章 滑らかな指(2)」

大地舜
10月9日

 滑らかな指を持つ方々を鑑定する場合は、必ず、どんな手にその指があるかを観察しなければなりません。敏速でインスピレーションに満ち、直感的で衝動的性格が、必ずしもグレードの高い性格であるとは限りません。また芸術的であるのは生まれの良い貴婦人の独占物でもありません。
 あなたは滑らかな指を、上流特権階級から遠く離れた、あるいは未開な人々の手に発見するでしょう。しかし、性格が洗練されていてもいなくても、生活レベルが高くても低くても、滑らかな指を持つ方々は、常に、理屈や分析ではなく、インスピレーション、衝動、直感に頼ります。この方々は、それぞれの標準に合わせて「美」を愛しますし、その場の勢いで行動を起こす方が多いのです。
 滑らかな指を持つ人々は、こぶのある指を持つ方々に比べて、感情に流されやすい面があります。彼らは簡単に「流されやすい」ところがあり、人生やビジネスで成功していても、常に危険と不安定な要素を含んでいます。つまり彼らのインスピレーションが間違える場合があるということです。
 彼らが安全であるためには、優れた頭脳線を持っていることが必要です。あまりにも急ぎ過ぎるところがあるのです。彼らはこぶだらけの指を持つ人々の思索や思考は、あまりにも大変だと感じます。
 その日に多くのことを成し遂げる為に、多くのことを当然として受け入れます。その為、滑らかな指を持つ人々は、あらゆる面にわたって、こぶある指を持つ人々よりも迅速なのです。
 絵画や音楽のある分野では、滑らかな指を持たない人々の成功が見られますが、演技の分野でお金をかせぎ、喝采を浴びているほとんどすべての人々が、滑らかな指を持っています。ある種の規則や寸法に従えば、ペンやブラシで模写することはできます。しかしある役割を演ずることや、ある人になりすますことには、滑らかな指を持つ人のインスピレーションが必要なのです。
 こぶのある指を持つ人が俳優になった場合、この方はその役柄を考察して、劇で演技できるでしょう。ところがこの方が舞台に登場するときに、思わぬ出来事が起こったら、緊急事態を分析して理屈で処理する時間がありません。このような危機を乗りきるには、閃きというインスピレーションが必要です。ところがこのようなインスピレーションが湧くのは、滑らかな指を持つ人々だけなのです。
 私がこれまでに観察してきたところでは、滑らかな指を持たない俳優は、極めて稀です。滑らかな指を持つ方ならば、役柄を確立し、生き生きと演技をし、ごく自然で、硬さもない見事な演技ができるのです。彼らの演技は、人々の心を揺るがせ、優雅さがあり趣味がよく、自然なのです。彼らの演技こそ芸術で、創造力のたまものです。
 滑らかな指を持つ人々は、日々に起こるあらゆる機会を上手に利用できます。何をしていても、独創的に対処できるのです。観客席の赤ん坊が泣いたら、面食らうのではなく、その事態を活用できるのが、滑らかな指を持つ人々なのです。彼らが油断を突かれることはありません。彼らの知性は伸縮性があり、素早く、備えができています。その為、失敗や危機にチャンスを見いだし、瞬間的に成功に変えてしまうことができるのです。
 音楽においても滑らかな指は、絶対に必要です。例外は非常に重々しい音楽を作るときだけでしょう。音楽は魂を揺さぶりますが、そのようなことは規則に厳格に従っていては起こりません。自由さが必要です。規格や寸法ばかり考えていたら、メロディーが心から流れ出ることもないでしょう。ですから滑らかな指のインスピレーションが不可欠なのです。
 国家の行進曲やオラトリオ(宗教的題材による大規模な叙事的楽曲)やレチタティーヴォ(オペラ・オラトリオなどで、歌うより語るほうに重きを置く作品)などは、芸術的な魂が不足していても作れるかもしれませんし、歌えるかもしれません。でも心を奪うメロディーは、心から生まれる必要があります。
 こぶのある指は、分析(頭脳)に支配されています。滑らかな指は衝動(心)に支配されています。したがって音楽が最高に表現されるには後者が必要なのです。作曲家は、四角状の手の平と四角状の指を持てば、リズムを得ることができます。でもインスピレーションを得るには滑らかな指であることが必要です。
 四角状の指の先端を持つならば行進曲が作れます。ヘラ状ならバンド音楽が可能です。円すい状なら不思議な夢のような曲が作れるでしょう。しかしいずれの場合も、指は滑らかである必要があるのです。
 ビジネスにおいても、滑らかな指を持つ人々は成功ができます。現代おける成功は、昔と異なり、蓄積だけでは難しくなっています。現代のビジネスにおける成功の多くは、素早い思考や、莫大な資金の投入から得られています。またどのくらい貯蓄できるかではなく、どのくらいの利益を上げることができるか、に頼る傾向があります。
 素早さが、遅い方法を押しのけてしまいました。昔ならば1週間とか1カ月かかった交渉が、今では5分ですんでしまいます。さらに滑らかな指を持つ方々が有利になった事情もあります。つまり人々は、人生や自然の法則について深く知るようになったのです。ある種の行動をとれば、ある種の結果が生まれることを発見したのです。この知識があれば、長く考えなくても、ある提案を聴けばその結果が予測できます。
 こぶのある指を持つ人々がこれらの法則を割り出したのですが、滑らかな指を持つ人々は、その法則を活用しています。後者が大いに時間を節約できていることは明らかです。
 滑らかな指を持つ人々は、こぶを持つ人々に比べて、社会の中で人気があります。彼らは複雑な問題を推理したり、計算したり、理屈で解決しようとはしません。彼らには考えがすぐに浮かび、その考えに頼ります。このような性格であるため、滑らかな指を持つ人々は、他の人々と交わる時間を多く持てるのです。こぶのある指を持つ人々に比べ、彼らはレジャーの時間をたくさん持てます。
 滑らかな指を持つ人々は、表現力が豊ですし、話も、考えも流ちょうです。そこで、あでやかな社会環境の中で、こぶのある指を持つスローな人々よりも、輝きを示しやすいのです。
 つまり、迅速な思考、インスピレーション、衝動、自然発生的行動が滑らかな指をもつ人々を動かす特徴です。したがってこのような指を見たら、そのような要素が、あらゆる面で、彼らをいかに素早く前進させているかを見てください。
 また常に、手の密度と色を注意深く観察してください。エネルギーが有り余っていたり(硬い手)、激情(赤)がみえると、性急な行動をとって、失敗をする原因となります。このような方は頭脳線がまっすぐで力強くないと、大失敗を続けることになるでしょう。
 指の先端も、必ず観察してください。
 先端がとがり状ならば、滑らかな指を持つ人々の中でも、極めて芸術的です。四角状ならば、その方の素早さとインスピレーションは、実用的なことに使われ、それほど理想主義者ではないでしょう。ヘラ状の先端ならば、その芸術性は独創性と行動力、独立性に富むものになるでしょう。しかしこの組み合わせには注意が必要です。この方は素晴らしい素質をもちながら、あまり成功していないと、奇人・変人になる可能性があります。
 どのような組み合わせであっても、滑らかな指を持つ人々は、批判的でも注意深くもなく、分析的な考え方をしないことを覚えていてください。衝動とインスピレーションが、つねに彼らを導くのです。これらの特色を考慮すれば、どの程度、この力があなたの顧客の人生を支配しているかを、正確に判断できます。

(第14章おわり。つづく)

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