
五番目の「宮」は火星人のものです。火星人かどうかを見分けるには二つの火星宮を調べます。上の火星宮は手のパークッションにあり頭脳線の上になります。下の火星宮は生命線の下で、金星宮の上に位置しています。火星の平原もありますが手の中央です。ここも火星人タイプと関係があります。火星人の境界線については「宮」の地図を参照してください。地図には下の火星宮の下に「攻撃性」という言葉がありますが、この言葉よりも下側はすべて金星宮に属します。
印が一つだけあったり、星・三角・円の組み合わせ、一本の縦線・三つまた・四角があれば、上の火星宮が強化されます。横線・十字・四角・アイランド・ドット・格子があれば、その火星人には健康か性格のどちらかに欠陥があります。そのどちらに欠陥があるかを知るには、爪や色を見ます。火星の平原に横線や星、十字や格子があるならば、この方の激しやすさ、短気は増大されます。
下の火星宮のサインは生命線の内側にあるインフルエンス線(影響線)を読みます(写真113)。歴史的に見ると初期の手相学では、火星の平原が火星人の特質を示す主要な場所だと見なされてきました。上の火星宮が見つけられたのは後の時代であり、重要な要素であることが認められたのです。また金星宮も分割されて、上部が下の火星宮とよばれるようになりました。それはこの場所が生命線の下にあるからです。火星宮の特徴を示す部分の一部だけを見てほかを見ないのでは間違いを冒します。二つの火星宮を調べ火星の平原を調べることによってのみ、正確に火星人を把握できます。火星人の特質は純粋な姿でも現れますし、ほかのタイプとの混合でも見られます。

この章のために典型的な火星人のサンプル数千を集めました。これらのサンプルから、火星人を正確に確実に判断できる方法を示せたと思っています。ここでこのようなことを言うのは、優れた弟子たちの間でも多彩な意見の相違が見られるからです。そこで、世界中の有名な火星宮の人々のさまざまな違いの調査を元に、この点を明確にすることは歓迎されると思います。
この「宮」のタイプの人々は攻撃性をもち抵抗力があります。したがって火星人タイプは基本的にファイター(闘士)です。だからといって、いつも銃や刀で戦ったり、殴り合いに参加しているわけではありません。彼らは敵対的な環境に対して、あるいはビジネスの世界で戦っているのです。
火星人がすべて軍人になるわけではありません(しかし真の火星人は愛する国ための戦いにはすぐに志願するでしょう)。ですが、何事をするにも迫力を持って臨み、ほかのタイプに比べ、何かを押し付ける勢力にはびくともせず抵抗するでしょう。したがって、火星人を見つけたら、彼らは戦う人々です。火星人の気質は好戦的です。
すべての人の手には火星人の要素が現れています。もしも火星人の気質がみられないようなら、その方は簡単に自信喪失し生存競争に負ける方です。火星人の好戦的で抵抗する気質は人格の完成に必要な要素なのです。この気質がなければ人々に踏みつけられ、引き倒されてしまいます。そのような方がいかに優秀で才能があっても、その能力が世の中で認められることは無いでしょう。

闘士には二つのタイプがあります。一つは攻めるタイプで、問題を取り上げ提起します。もう一方は自己防衛的、あるいは圧力に抵抗するタイプです。この二つのタイプの違いは、上と下の「宮」に現れます。上の火星宮が抵抗力を示し(写真114)、下の火星宮が攻撃精神を表すのです(写真115)。この二つの「宮」の一方が大きく、一方が小さいことがあります。この場合大きな「宮」が上にあるなら抵抗力が強く、下にあるなら攻撃力が強いことを示します。
両方の「宮」がともに大きいこともよくあります。この場合、この方は抵抗力も攻撃力も強いのです。彼は偉大な辛抱強さで前進しますし、圧力に対しては精力的に抵抗します。両方の「宮」が大きい方はあらゆる障害を乗り越え、押さえつけようとする相手には頑固に抵抗します。負けるという言葉を知らず、敗北の可能性をいっさい信じません。強烈な二重の強い「宮」は火星人の典型であり、このような手を見たらすぐに火星人であると判断して良いでしょう。このタイプを見間違えることはありません。
(つづく)