kitombo.com | 手相の科学 | 2002年12月30日
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手相の科学
「手相の科学(14)
第3章 手の姿(4)」

大地舜
12月30日

Wm・G・ベンハム:著 大地 舜:訳

 ある依頼者は威勢が良いかもしれません。拳は固く握られ、ひじが曲げられ、腕は私が「O型」と呼ぶような姿勢で運ばれます(図11)。この人は乱暴者で喧嘩好きな人ですから、あなたの言う言葉は、極めて強固で明瞭である必要があります。
 また、別の依頼者は両手をもみながら部屋を横切ってきます。まるで手を洗っているようです。片手で別の手をなでるのですが、ずるくおもねる態度を感じます(図12)。この方はディケンズの小説『デービッド・コパーフィールド』にでてくる偽善的な悪人ユーライア・ヒープを思わせます。とらえ所が無く、抜け目なく、偽善者で信頼できません。
 このような人を頼りにしてはいけません。そして手相を見たら、彼の特質をすべて明るみに出すべきです。なぜなら彼こそ不誠実の見本だからです。
 次に良くあるタイプは、横柄で誇り高く、自らの重要性に感銘を受けている人です。
 このような人は、部屋を横断してくるときに、落ち着いた物腰で、右手を脇に置き、指を軽く閉じています。右腕はひじのところで曲げられ、お腹の辺りで地面と平行に支えられています。手のひらは上を向き、指は軽く閉じられています(図13)。
 この人は自尊心が非常に強く、己の尊厳に感銘を受けており、親しげにされることを拒み、彼の自己評価に少しでも疑問を挟むとすぐに拒否反応を示します。
 次の訪問者は、両手を弱々しく下げているかもしれません。両手は重たそうで厚く、太く、まるで死人の手のようです。実のところ、こういう人はメンタル的には死人です(14)。
 全てが重く感じられ愚鈍で、粗野で、あなたにが意匠を凝らしたことを言おうとしてもできませんし、物語も語れません。明りょうな分析をしようとすると、このタイプの人々は、愚鈍にあなたを凝視するだけです。
 彼を物質主義の谷間から引き上げることはできません。どうにもならないのです。彼が知りたいことは、兄弟の名前、そのひとが結婚しているか、何人子どもがいるのか、どのくらい長生きするのか、金持ちになるのか、などで、それ以上の話題には発展しません。
 最後になりますが、探偵のような雰囲気を漂わせて部屋を横切る人がいます。両手は背中に回され握られています(図15)。彼は極めて用心深い人です。これから何が起こるか分からないと考え、ワナに落ちないようにと用心しています。「手を見せる」前に、事前調査をしています。このような人には丁重に接することが大切です。彼は臆病ですが、悪気はありません。ただ疑い深いだけです。
 これまでのイラストを見ても分かるように、この章を注意深く学べば、今後の手相鑑定に役立つことが明らかです。述べられている姿勢を理解し、一目で認識できるようになる必要があります。この章を暗記する必要はありませんが、心の中でこれらの人々の姿を描けるようにしてください。そうすれば一目見てすぐにどういうタイプの人々かを認識できます。
 つまり手相を見て欲しいという方がイスに座る前に、あなたはその人物をどのように扱えばよいかが、分かっていることになるのです。 (3章終わり)

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